ゲイン後の攻撃のポイント
ラグビーでは、ゲインした後のキックも大切です。
そもそもゲインした後の攻撃を仕掛けるうえで大切になるのは、どこにスペースが生まれているかです。
ゲインラインを大きく越えたときには、相手ディフェンダーが前進を阻止させようとボールに寄ってくるので、逆側の外側にスペースが生まれやすいものです。
したがって守り側にすれば、人が集まってくるポイント周辺は比較的守りやすく、逆に遠いエリアほどディフェンダーも少ない分だけ守りにくくなります。
このような状況では、オープンサイドの空いたスペースにキックパスで蹴り込んで、オープンサイドのウイングを走らせるというのが有効な攻撃方法の一つです。
特に、審判が反則を直ちに取らず、アドバンテージが出ているようなら、キックパスが失敗してもペナルティがもらえるので、トライを一発で狙いに行くチームも多いです。
また、ゲインラインを突破すれば、相手チームの下がっていたフルバック(FB)やウィング(WTB)が前に上がってきますから、後方にスペースが生まれやすいです。
そこでゲイン後に出来たポイントがタッチライン寄りだった場合は、その真裏のエリアのブラインドサイドへすかさずスクラムハーフ(SH)はショートパントをあげチェイスに走るウィングが追いかけるというキックが効果的です。
特にニュージランドのチームはこれを多く使うことが多く、トライが頻繁にみられますね。
もしもゲインした後も守り側のフルバック(FB)やウィング(WTB)が下がったままなら、前のディフェンスラインに並んでいる人数が少なくなるので、キックを蹴るよりもパスをつないで責めるほうが有効です。
どちらにしても、ゲイン後のポイントからボールがアウトになるまでは、どこにスペースがあるかということを見極めて、選択肢を判断するすることが重要になります。
そういったことからも、キックスキルはチーム全体で高めておくことが大切でしょう。