キッカーを複数持つ重要性

ラグビーにおいて、複数のキッカーをチームに擁することはとても重要ではないかと思います。
何故なら、15人のメンバーの中にキックを蹴ることが出来る選手が多いほど、チームとしてのキック戦術のバリエーションが増えるからです。

 

キッカーを複数

 

例えば、そのチームにキッカーが一人しかいなくて、その選手が毎回同じ位置に立っていれば、相手のフルバックが注意しなけれならないエリアは限られてくるので、守りが楽です。

 

 

キッカーがいるサイドの後方だけを気を配ればいいですが、もし相手チームに複数のキッカーいる場合は、両サイドをケアしなくてはならなくなります。
言うまでもなくキックの対応は遅くなりますよね。

 

 

また、チャージにくる相手選手のプレッシャーも分散できるのでキッカーも蹴りやすくなるでしょう。
チーム戦術にキックを組み込むようにするためには、少なくても15人の中に2人はキッカーが入れておきたいものです。

 

 

出来れば、右と左利きので合わせて3人のキックが出来る選手がいれば理想的です。
右利きの選手はどうしても左サイド、左利きのキッカーは右サイドにキックが蹴りにくいからです。

 

 

しかし、左右両方のキッカーがいればどこにボールがあっても、効果的にキックを使うこちが出来るようになれるからです。
ただ、どうしてもチームの事情で一人しかキッカーいないということもある筈です。

 

 

そのような場合は、蹴る位置を増やすことです。
スタンドオフ(SO)がキッカーなら、いつもの位置から蹴っていては、相手にも読まれてしまい、蹴り込めるエリアも限られてしまいます。

 

 

ですが、他の選手とポジションチェンジしてボールを動かしたところから蹴るようにすれば、選択肢は大きく広がる筈です。
特に実力差がなく拮抗した試合で勝つには、その違いは大きいでしょう。

 

 

いずれにしても、多くのチームはスクラムやラインアウトからの練習する時間に比べて、キックによる攻防を練習する時間は少ないように思います。
時間には限りがありますから、練習では試合で起こりうる頻度が高く、尚且つ重要度の高いプレーに多くの時間を割くべきです。

 

 

ラグビーには、いくつかの攻撃の起点がありますが、もっとも起こりやすいのがキックレシーブです。
キックの攻防は様々なシュチュエーションがあり、キッカーはもちろん、チーム全体の意思統一と戦術理解が必要になるだけに、もっと練習すべきでしょう。

 

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