ラグビー・キック上達革命DVDの収録内容と感想
元・日本代表、現・日本代表コーチ栗原徹監修のラグビー・キック上達革命DVDの収録内容や実際に見た感想などをまとめてました。
ジェネラルキックとは、ペナルティやドロップゴール、キックオフ、ドロップアウトのキック以外になります。
DVD1の収録内容
キックの考え方 Cシェイプ・Jシェイプ
キックに大切なのは、正確に狙ったところに蹴る、速いボールを蹴ること。
ラグビーボールは楕円形なので、しっかりしたとこを蹴らないと飛びません。
ボールの落とし方から、CシェイプとJシェイプの蹴り方が、良い例と悪い例を交えながら実演で解説してあります。
蹴り足の弧が上から見た場合に、「C]を描くのか、「J]を描いているかどうかで、キックの2つの蹴り方に分かれます。
Cシェイプは軸足を中心に回転して、その力を使って蹴りますので、パワーはありますが方向性の安定が難しいです。
Jシェイプは、Cと同じように入っても真っ直ぐに蹴るので、ボールのミートが簡単で方向性が安定しやすいです。
それを踏まえて、このラグビー・キック上達革命ではJシェイプの考え方で、より強く速いボールで、正確に遠くまで飛ばして狙える蹴り方のコツが解説してあります。
悪い蹴り方になっているキッカーは必見です。
正確に蹴る キックの考え方
ラグビーボールの特性を踏まえ、真っ直ぐに丁寧に落とすコツや持ち方など、蹴り方のコツや意識するポイント。
キックの考え方 早いボールを蹴る
前への体重移動を使って蹴るなどのコツ。
ジェネラルキック ドロップパント
基本のボールの落とし方(ボールは45度に傾ける)、足の当て方、体の向き、軸足と蹴り足の使い方とフィニッシュまでの意識するポイントなどが解説してあります。
スクリューキック
プレッシャーのかかった場面で、如何に正確に蹴れるようにするかが大切です。
回転をかける為のボールを横向きに落とす、蹴る時に下から擦り上げるイメージを持つなどのコツが学べます。
ドロップキック
地面にワンバウンドさせて、すぐさま蹴るキックになるので、真っ直ぐに落とすことが不可欠です。
その為の推奨するボールの持ち方や、体の向き、足の角度や当てる位置、上にあげる場合と前に蹴る場合のタイミングの違いなど。
グラパーキック
地面を転がすキックになることから、ボールに前回転をかける為に、落とし方からボールの蹴る位置、
ボールにカーブやシュートを掛けて転がすテクニックなども学べます。
チップキック
相手が眼の前に迫ってきて、その背後にスペースガある場合に、使うキックになります。
敵の頭上を越えるように小さく蹴り、そのボールを自分でもう一度キャッチすることを目的に使います。
コントロールと力の強弱が難しいですので、走っているところの足にボールがが当たるイメージで蹴ることがポイントです。
その際の足の角度、ボールを足に当てる位置、ボールの底を蹴る、相手との間合い、蹴った方の足で着地してそのまま走って行けるようにするなどの意識するポイントや蹴り方のコツなどが学べます。
ハイパント
ボールを高く蹴り上げるキックになり、相手の陣地に向かって、それを追いかける味方が追いつけるくらいの滞空時間の長いキックを蹴ることが出来れば、獲得する為に相手と競い合ったり、キャッチした相手を捕まえことが出来ます。
そして、そのボールを獲得できれば、大きなチャンスになります。
チップキックと近く、足の角度、ボールを足に当てる位置などのはだいたい同じです。
基本は正面から蹴りますが、相手に追いかけられている時は、斜めから蹴ることもあります。
しっかり下から振り上げて蹴るなどの注意点やポイントが学べます。
ゴールキックの準備
プレッシャのかかった状態で行うようになるので、いつもと同じように蹴ることが大切になります。
その為には、自分なりのルーティンを作ることが大切になってきます。
狙ったところに蹴るには、ボールの回転は真っ直ぐが良いので、自分のキックの軌道を見て、自分の感覚に合うボールの置き方、軸足の決め方、ボールを何処に飛ばしたいのかイメージする、ステップバックなどの自分なりのルーティンが作れるように順序立てて解説してあり、良いお手本になる筈です。
これは非常に大切になるので、キッカーなら押さえておくべき重要なポイントです。
ゴールキックの実践
Jシェイプをしっかり使って真っ直ぐに蹴る為に、左肩で壁を作るようなイメージで行うなどのコツや、意識するポイント、注意点が学べます。
ゴールキックの精度を高めたい方は、必見です!
DVD2の収録内容
ジェネラルキック練習方法 ネット打ち
ドロップパント、スクリューキック、ドロップキックの3種類を注意点や指揮するポイント押さえながら行います。
10m・20m・30m
2人でお互いに蹴り合いながら、10m・20m・30mと距離の伸ばしながら行う練習です。
助走のスピードで距離を変えていきます。
コントロールショット
2m司法のエリアに向かって20メートルの距離で蹴り合う
状況や目的によって距離や大きさをアレンジします。
同時キック
2人がそれぞれにボールを持って同時に蹴り合り、キャッチする
ゴールキック練習方法 ネット打ち
ネットお突き刺すように強い球を蹴れるように意識して行います。
打ちっぱなし
ルーティンなしで蹴り、足でボールを捉える感覚を養う練習です。
キックトゥポール
ポールに向かっての、コントロールを重視した練習
5コンペティション
5か所がらゴールを狙っていく練習です。
試合前日などに集中力を高める時に良く行っています。
トレーニング コア
如何に自分のパワーをボールに伝えるか、その為に上半身を起こしてコア(腹筋)に力を入れた状態で蹴れるようにするためのトレーニングです。
固めた腹筋を維持する
キックを蹴る足のfっ菌が硬くなっているか確認しながら姿勢を確認します。
バランスボールを使う
軸足
キックする際に軸足を安定させる為に。筋力をつける為のトレーニングです。
キックのミートポイント
バランスボールを使って、軸足と自分のキックの場所を確認するなど。
以上が栗原徹監修のラグビー・キック上達革命DVDの収録内容です。
実際に見た感想ですが、映像も鮮明で、キック時のリプレイでのサイドと正面のスロー映像で確認出来るなど、どのように蹴っているのか確認しやすいように感じました。
また、音声も聞き取りやすく、良い・悪い例なども交えながら理論立てて解説してありるので、キックが上達したい選手はもちろん、指導者の方にも非常に参考になり、良いお手本になると思います。
ラグビーでは、トライの後にゴールを狙うキックなど、直接に得点に結びつくものもあれば、陣地を進めるためのもの、大きく相手側に蹴り上げてプレッシャをかけるものなどあり、更にはパスでは届かない場所にはキックでパスしたっていいわけです。
日本を代表するラグビーのキック名手であり、現・日本代表コーチが教えてくれる機会は殆どなく、私が知る限りラグビーのキックに特化した上達DVDは他にありません。
しかも、メールサポートもあるのです。
いずれにしても正確なキック出来るスキルがあると、それだけチームの勝利へ導くことが出来ると言えると思うのです。
この機会にそれぞれのキックのコツ知って練習をすれば、それだけ得られるものも大きいので、上達したいキッカーやチームを強くしたい指導者の方は一度参考にしても、まず損はないでしょう。